OSIRI no blog

「痔ろう」というちょっと厄介な病気になってしまったアラサー女子の記録

痔ろう体験記 Vol.1

 

こんばんは、杏です。

前回は簡単な自己紹介と、このblogに対する想いを綴らせていただきました。

 

immyself.hatenablog.com

 

今回は、私と痔ろうとの出会いについて、(正確には痔ろうの前段階の肛門周囲膿瘍との出会いから「痔ろうかな」と言われるまで)思い出しながら書いていきたいと思います。(※私、人一倍記憶力が弱いので(笑)過去の記憶については多少正確さには欠けるかもしれませんが、悪しからず(汗))

 

痔ろうの前段階「肛門周囲膿瘍」

お尻に違和感

私が最初にお尻に違和感を感じたのは、かれこれ一年以上前のことです。

季節でいうと秋頃だったかな。

違和感は、「あれ?お尻にしこりがある、、、」

これだけです。

すぐさまネット検索。

「おしり しこり」

ここで初めて「肛門周囲膿瘍」「痔ろう」という言葉を知ります。

肛門周囲膿瘍とは ※素人まとめです

  • 肛門の内側にある肛門陰窩という窪みから細菌感染を起こし、これにつながる肛門腺に炎症を起こし、膿が溜まった状態。
  • 腫れたり、痛くなったり、38~39℃の発熱がみられることもある。

痔ろう(痔瘻)(あな痔)とは ※素人まとめです

  • 「肛門周囲膿瘍」が自然に破れるか切開することにより、膿が排泄される。そのまま治る場合も稀にあるが、多くは膿の管(瘻管〈ろうかん〉)が残った状態となり、これを「痔瘻」という。
  • ズキズキとした痛み、熱感、38~39℃の発熱、お尻から膿が出ている など

 

私は「しこりがあるな。」くらいで上記の症状に当てはまらないと思っていたので、この時点ではまさか私が痔になるなんて、と思っていました。

しかし、数日様子をみていてもしこりが無くなることもなく、心なしか少ししこりの違和感が増してきているような気がしていました。

でも、痛みや、発熱、お尻の熱感も無かったように記憶しています。

 

この頃は深刻さも感じず、会社の仲の良い子にも「お尻にしこりあるんだけど、何だと思う?」とか気軽に話題に出していました。

1〜2ヶ月くらい様子をみていたと思いますが、どことなく、「なんだか良くならないし、しこりが固くなってきてる気がするし、まさか、痔ろうの前段階の肛門周囲膿瘍だったらどうしよう・・・。」

という不安がよぎる様になりました。

 

肛門科に行く決心から予約をとるまで

忘れちゃえば日常も仕事も何の変哲もなく過ごせる状態。でも、ふと「このお尻のしこりって、何なんだろう・・・」と不安になる。そんな毎日に嫌気がさしてきました。「悩んでいるよりもスッキリしたい!問題ないにしても万が一そうだったとしても、どっちにしろ、診てもらうしかない!」と、肛門科に行くことを決意しました。

でも、やっぱり恥じらいが拭えず、まずは女性医師がいるところや、女性専用の病院がないか検索しました。幸いにも家の近くに女医さん且つ女性専用の病院があり、早速予約の電話をしました。

もう季節は冬になっていました。

病院はとても混んでいるようで「年内の予約は空いていない。女性専用ではない一般の窓口でしたら予約なしで診察できるのでそちらはいかがですか?」と案内されました。

万が一最悪の結果だとしたら早めに専門家に診てもらうことが何よりも不幸中の幸いになり得ると、ネット検索しまくって頭ではわかっていたはずなのに、しかし、まだまだ恥ずかしい気持ちが勝ってしまい、一瞬迷いましたが、そのまま女性専用の窓口で予約を取りました。電話をした日から一ヶ月ちょっと先の予約になってしまいましたが、男性もいる待合室に行くことを想像したらとても耐えられる自信がなく、、、、。

 

今思えば、女性専用にこだわらずに早く診てもらえる方を選択するべきだったと少し後悔しています。

 

初めての肛門科へ

そして、年が明けた1月末、ようやく予約の日を迎えました。

 女性専用窓口ですら、「肛門科に行く私」をまだ受け入れられず、朝から気持ちは無駄に落ち込んでいました。「開き直って行くしかない!」と言い聞かせ、「私、なーんにも気にしてませんけど」みたいな空気を無理やり作って(誰も自分のことなんて見てないのに(笑))颯爽と病院のエントランスに入り、受付をし、待合室にいきました。

すると、「あ。若い人もいるんだ。あ、あんなきれいな人もいる、、、そっか。みんな、病名は違えど肛門科に来る女性って普通にいるんだ。」と、正直ホッとした自分がいました。

(※今思えば人間として未熟だったなと思いますが、当時は私自身がお尻の病気にネガティブなイメージを持ちすぎていました。いい大人がホントに申し訳ないです。)

そして、私の番号が呼ばれ、いざ、診察に向かいました。

先生の印象としては、サッパリとしていて、それでいて優しそうな、とても包容力を感じる女性医師です。(あくまでも、「人を信じすぎるところがあるから気をつけなよ」と言われがちな私の主観ですが(笑))

私:「先生。心配でいろいろ調べたら痔ろうという病気があるんですね。私はその可能性がありますか?」

先生:「いや、診た感じと触診した感じだと、その可能性はないかな。通常は診た瞬間にある程度判断つくけど、そこまでの所見は見当たらないよ。肉腫かなー。けど、念のため詳しく診た方が安心するよね。とりあえず、超音波検査してみよっか!」

との事で、超音波検査をすることに。

その場で検査予約をしてくれてその日に受けられることになりました。

「先生の言うように、きっとただの良性の肉腫だ。きっと、きっとそうだ!」と言い聞かせながら順番を待ちましたが、なんとなく、どことなーく嫌な予感もしていました。 

超音波検査でショッキングな診断宣告、「痔ろうかな」

そして、私の順番になり検査室へ。

まず思ったことは、あんなにも女性専用にこだわったのにもかかわらず結局、検査をしてくれたのは男性医師でした(笑)

最初の受付と診察が女性専用なだけで、その後の検査や処置などは結局一般の窓口扱いになりました・・・人生そんなもんですね(笑))

 

そして祈る思いで検査を受けていると、画像を見せられ医師の説明がはじまりました・・・

 

医師:「ここ、繋がっちゃってますね。痔ろうかな。膿がたまっちゃてるから、排膿の処置をしましょう。」

私:「・・・・。え。」

 

とっっってもショックでした。「痔ろう」になったら手術でしか完治しないと知っていたから・・・。でもどこか「あぁ。やっぱり・・・そんな気もしてたんだよね・・・。」と、何ともやるせない気持ちに。(※人って不思議ですね。頭と気持ちでは自分は違う!と否定していたのに、身体のどこかで「なんか、怪しいんだよね・・・。」って本当は前から気付いていたような感覚・・・。不思議です。)

※超音波検査を受けた感想としては、個人差があるかもしれませんが私としては特に痛みや不快な感覚は無かったように記憶しています。

 

その後、別の部屋に移動して排膿処置を受けました。

局部麻酔?をして、膿のたまっているところ(私がしこりだと思っていたとこ)にメスをいれて、膿を出します。※麻酔が結構痛かった記憶があります。

そしてガーゼ等あてられて、処置は終わり。時間でいうと10分程度なのかな?(そんなにかかってないかもしれないしもっと長かったのかもしれないけど、、、。曖昧(笑))

 

そして、待合室で今後の説明を看護師さんから受けました。【1】痛みは個人差があるから2、3日痛いっていう人もいるし、痛みは特に大丈夫だったっていう人もいる。【2】次回診察まで自転車とかは乗らないでね【3】シャワーはどうのこうの・・・とか。他にもいろいろあった気がするけど、忘れちゃいました(笑)

そして、痛み止めを処方されて帰宅。やっぱり、なんか「お尻に傷を負っている」という感覚が、切なかったことを覚えています(泣)

そしてうろ覚えですが、おそらく「明日、傷口診せに来て下さい。」と言われた気がします。定かではないですが翌日、仕事前に朝一で病院に診察にいき傷口等問題ないか確認していただき出勤したように記憶しています。

 

ちなみに、私の場合は幸いにも処置の次の日から普通に仕事にいけました。痛みもほぼ感じていなかったと記憶してます。

そして、ドーナツクッションとかも不要で、どこにでも普通に座れましたし、仕事内容的に軽く走ったりしゃがんだり重いものを持ったりすることもある接客業だったのですが、何の支障もなく過ごせました。(ナプキンは一定期間つけていたと思います。)

 

ただ、メンタル的にはダメージは大きく、性別の差別ではないですが、やはり女性としては「お尻の病気を患っている」って、周りに知られたくないし、まずは、自分自身が受け入れることもできていなかったと思います。

 

 

以上、「痔ろうかも」と言われるまでのお話でした。 

振り返って思うこと

今回の教訓は「恥じらいなんて必要ない。人間だもん。場所がデリケートなだけで病気に恥ずかしいとかそんなのないはず。そんな事より専門医に早期に診てもらうことが大切!」ということを実感しました。ただ、やはり出来るなら誰にも知られずに乗り越えたい思いが強く、この時点では誰にも打ち明けられていませんでした。

 

次回からは、今回の事で私に接してくれた看護師さんとのやりとりや、今後どうするかについて悩んだこと、何をどう選択したのかなど、書いていきたいと思います。

 

それでは、また

 

ciao♥