OSIRI no blog

「痔ろう」というちょっと厄介な病気になってしまったアラサー女子の記録

痔ろう体験記 Vol.7

こんにちは、杏です。

またまた約1年ぶりになってしまい恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

 

早速、術後の状況について記したいと思います。

 

まずは、痛み止めが切れてくると、正直、痛みが結構大変でした。

1日3回〜4回ロキソニンを飲んで、それでも夜中か朝方に痛みで目が覚めたり。。。

あとは、ずっと病院のベッドで横になっているからか、腰痛も出てきたり、

数日は、結構身体が悲鳴をあげていた記憶があります。

 

食事に関しては、記憶が曖昧ですが、翌日くらいから食事が出て、

ご飯もお粥か白米を選べた気がします。。。通常食だったイメージでした。

 

また、歩行に関しては、ある程度ぎこちなさは出てしまいますが、

補助もなく歩ける状態ではありました。

しかし、痛みや長距離を歩くことは容易ではなかったと思います。

そして、やはり、座る行為に関しては、これは。。。。痛いです。

普通にはやはり座れませんでした。

座る行為よりも、立っていたり歩いている方が楽でした。

 

あとは、トイレ問題も気になりますよね。

正直、こちらに関しては個人差がある気がしています。

いろいろな記事やブログを拝見して、私自身ある程度覚悟はしていたのですが、

私の場合は、排泄時に関しては痛みがなかったです。

おそらく、術式や手術箇所や体質?などによって、それぞれなのかなと思いました。

私はその点は幸運だったなと感謝してます(何に感謝?笑)

 

あと、面倒だったのは、術後の手術箇所からは出血と滲出液の排出があるため、

常にガーゼを挟んでナプキン(多い日用が安心)を使用する必要がありました。

こちらは看護師さんから説明を受けますが、退院し日常生活に戻った後も完治するまで必要な行為とのことだったので、こちらに関しては生理の習慣がある女性よりも男性の方がストレスかなとも感じました。

 

おすすめの実際に私は使用していたガーゼは以下です。

肌が弱い私でもかぶれずに肌触りも良くストレス少ないかと思います。

よかったらご参考までに。

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■ソフキュアガーゼ

※ちなみにAmazonでも購入可能でした

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そして、入院中は毎日診察を受け、経過観察をしていました。

予定通り1週間で退院となりました。

 

ですが、完治したわけでは全くなく、退院=happyなことではありません。

・完治はいつか

・この痛みはいつまで続くのか

・日常生活は問題なく遅れるのか

・仕事復帰はいつから出来そうか

・はたまた、無事に完治するのか(再発しないのか)

等、不安は多岐に渡る心境でした。

 

次回は、退院後についてお伝えいたします。

今回はここまで。

では、see you❤︎

 

 

 

痔ろう体験記 Vol.6

こんにちは、杏です。

それでは今回はとうとうやってきた“手術入院”について書いていきたいと思います♪

痔瘻根治術【括約筋温存術(くりぬき法)】

入院の記録

今回のスケジュールはざっとこんな感じでした。

手術入院予定期間1週間

初日:午後病院へ

2日目:手術当日

3日目〜6日目:術後療養/毎日診察

7日目:退院

 

初日

夕方にオリエンテーションのような時間があり、

翌日手術を受ける方数人と一緒に説明を受けました。

その際、ご年配の女性がいらして声をかけてくださり少し会話をしました。

私はてっきりここにいる方は皆同じような病名の方と思っていたのですが、

その方はいわゆるお尻の病気ではなく、「お尻に近い位置に粉瘤?のような出来物ができてしまいそれを切除する手術」との事でした。

そういう手術や処置も肛門科でやるんですね。

実際にお尻専門の病棟に入院していても病名は様々なんだなーと再認識。

そのご年配の女性の方はとっても上品な可愛らいしい方で、「すごく不安だったけど、お話しできて良かったわ。」って言ってくださり、みんな不安と少しの恥ずかしさを持ってここにいるんだなーって一緒なんだなって共感し合えたことに私も少し気持ちが安らぎました。

 

そして、術前準備として夜、下剤を飲むよう指示があり下剤を。

(あ、夜だったかな?当日だったかはすみませんうろ覚えです)

これ飲むのが結構大変だった気がします。

 

そしていよいよ明日は手術当日を迎えます。

予定は午前中。でも、手術時間は予想外のこともあるためあくまで予定ですとのこと。

 

手術当日

予定時間の数時間前に両親が付き添いに来てくれました。ありがたい。

不安もあるけど、きっとこういう時って、本人よりも見守ってくれる心から心配してくれてる人の方がどうしようもない不安感なのかなと思って、私はできるだけ気丈にいようと。その方が自分自身も強くいれる気がしました。

 

そして名前を呼ばれ、いよいよです。

病室から手術室までは看護師さんと歩いていきました。

点滴?に繋がれ、手術室前で時を待ちます。

手術室では今まさに違う誰かが手術を受けている状況。

なんとも言えない緊張感がありました。

そして手術が終わった方がタンカーに乗って退出されて、どこがぐったりされてる様子に見えました。より一層不安が増したというか。。。

私、実は多少トラウマがあり、閉塞感や身動きが取れない状況でパニックになった経験があり、それも不安要素の一つでした。

もちろん事前に看護師さんと医師に伝えてありますが、予期せぬ事態を想像してしまうとどうしても不安に負けそうになります。でも、ここまで来たら医師と看護師さんを信じて、自分も手術成功に少しでも貢献できるよう気持ちのコンディションを整えることに集中しました。

 

そして、名前が呼ばれとうとう私の順番がやってきました。

手術室に入り支持された姿勢でうつ伏せになり、背中?に麻酔を打たれます。

この麻酔を打つ時が痛いという記事をいくつか見ましたが、私の場合はそんなに痛くなかった印象でした。

それよりも、麻酔の効きが悪かったようで手術開始と当時に痛みを感じたので「もう始まってますか?痛いです笑」と伝え、麻酔を追加してもらいました笑

あれは、冷や汗ものでした笑

そして、無事に麻酔が効いてからは痛みは一切なく、皮膚がやけるようなにおいがしてきて「あー今手術してるんだ、、、」と不思議な感じでした。

そして、15分ほどで終了。緊張感から解放されてホッとしました。

先生が「予想していたよりも、しっかりとした複雑な瘻管ができていた。取り除けたけど、ちょっと様子見が必要かもしれない、、、。多分大丈夫だと思うけど。」と。

手術前に先生から「実際に見てみて、くり抜き方で無理な場合はシートン法になるかもしれない。できるだけくり抜き法で出来るよう努力します」と言われていました。

なので、先生もなるべくくり抜き法で完結できるよう努力してくださったんだと思います。

思っていたよりも少し複雑化してしまっていたという事実に、完治までスムーズに進むのかと不安が湧いてきましたが、こればっかりは様子を見るしかありません。

ひとまず、手術は無事に終わり、タンカーに乗って病室へ戻りました。

戻った私を迎えてくれた両親からは疲労感と安堵感が漂っていました。

おそらく想像以上に無事を願って待っていてくれたんだと思い、感謝です。

 

それでは今回はここまで。

次回は術後の状況を書いていきたいと思います。

 

だんだんブログの書き方等統一感がなくなってきていますが悪しからず笑

それでは、Ciao❤︎

痔ろう体験記 Vol.5

こんにちは、杏です^ ^

 

とっっっても長い時間、放置しておりました。笑

約1年ぶりですね笑

すみません_| ̄|○

 

そしてなんと!

私のお尻は、未だに、、、、治っておりません。笑

笑えないんですが、受け入れるしかありませんね。

 

では早速、前回の続きを記憶を辿りながら書いていこうと思いますので

よろしくお願いします^ ^

 

痔瘻根治術を受けることを信頼できる人へ伝えることを決意

私は恐らくHSP(ハイリーセンシティブパーソン)寄りなんだろうなぁと自他共に感じる性質の人間なのですが、それもあってか、本当に本当にお先真っ暗状態で落ち込んでいました。

手術が必須と診断されてから毎日1回は涙流してたかな(笑)

 

初めは〈自分が痔瘻だと知られる恥ずかしさ・知られるリスク〉への不安から、誰にも言わずに手術を乗り越えようと考えていたけど、〈手術への恐怖・心細さ〉が日に日に増してきて、やっぱり手術を一人で乗り越えられるかという不安は拭えず、、、悩んだ結果、まずは、母に伝えよう!と決心しました。

母への電話

手術日を決定したその日の夜、母へ電話をかけました。

「もしもしお母さん?全然心配いらないし全然元気だから大丈夫なんだけど、私、、、お尻の病気になってしまって、、、痔瘻っていう初めて聞いた病気なんだけどね。手術が必須とのことで、今度1週間手術入院することになりました」

心配かけたくないか笑いながら元気に言おうと思って、「私、痔なんだって、、、本当ついてないよ、ハハハハ」って感じで話したんだけど、電話の向こうでは自分の事のようにすごく真剣に心配してくれている母の気持ちが伝わってきて、、、「あぁ、親ってどんな時でも心から心配をしてくれるんだ。ありがたいなぁ」って、何だか心強くて温かくて、電話しながら泣きそうになりました。

しかも、仕事があるなか都合をつけて手術当日病院行くからって言ってくれて、、、近くに住んでいるわけではなくある程度離れたところにいるのに、、、本当に本当に、ありがとうって思いましたね。

改めて愛情が深い人だなぁって感じて、頭の下がる思いでした。(感謝)

 

告白2人目は信頼できる男友達

そして、もう一人、男性の意見を聞きたかったので、何でも言える信頼できる兄弟みたいな存在な人に、意を決して連絡してみる事にしました。

杏「心の友だと思ってるからこそ、言っていい?」

Mr.「いーよー」

杏「私、今度手術入院するの、、、お母さんにしか言ってないんだけど、、、痔で、、、、、」

Mr.「おう」

杏「え、リアクション薄くない?私、恥ずかしいし虚しいしで、涙流しながらLINE打ってるんだけど笑」

Mr.「痔の手術なんて恥ずかしくも何ともないやん」

杏「え、そんな風に言ってくれるの、泣けてくる」

Mr.「俺の周り、男女ともに痔の人普通にいるし」「30歳超えた女性なら痔は恥ずかしい病気じゃない!」

杏「私、もうお嫁に行けないんじゃないかくらい落ち込んだ」

Mr.「杏が思っている以上に男性陣は痔に対して寛容だから平気!」

杏「でも、痔って知られたらイメージ悪くならないかな?」

Mr.「痔でイメージ悪くなった話聞いたことある?」

杏「ないけど、、、、芸人さんとかのイメージ」

Mr.「アホ。梅宮アンナは痔を公表している。全く問題ない」

杏「彼氏に言うか迷ってる、、、」

Mr.「普通に言うべきだし、それで別れるようなら、そもそもが終わってる。言って見舞いにも来ないようなら痔どうのこうの以前に別れた方がいい。」

 

というような会話でした。

文章だと伝わらないかもだけど、母との会話同様、私はとっても救われました。

信頼に加え尊敬している上述した2人の言葉は、私の心を軽くしてくれました。

「そっか、私が思っている以上に、世の中は痔に対して寛容なのかもしれない!」って、少し希望を持てた気がしました。

 

だから、これを読んでくれてる方に伝えたい。

「そっか、恥ずかしいって思わなくていいんだ。人間だもん!病気にかっこいいかっこ悪いなんてないんだ。」って。

 

もちろん、ショックな反応をされたこともありました。でもそれは私の元々のキャラクターもあって逆に笑いに持ってってくれたのかなっても思ったり、、、正直「痔瘻」の辛さは結構大変なので、笑いに変えられる余裕が渦中はなかったかなと思います。

悪気がないのはわかるけど、当時はその反応笑えないよーって感じだったかな(笑)

まーその辺の詳細は後で機会があれば書きますね。(機会があれば(笑))

 

誤解を招く可能性があるので一応捕捉

今回手術前に報告をしたのは2人でしたが、もちろん他の友人や知人が信頼できないとかそういう話ではないので、ご理解いただければと思います(笑)

 

 

そして、母とMr.に伝えてから約1週間後の季節が夏から秋に変わる頃、

いよいよ、とうとう手術入院初日を迎えます。

 

それでは続きはまた次回!

次はなるべく早く更新できるよう頑張ります!

 ciao♡

痔ろう体験記 Vol.4

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こんにちは、杏です。

ちょっとバタバタしていまして、前回Vol.3からけっこう時が経ってしまいました。

ごめんなさいm(__)m

また、読んでいただけると嬉しいです。早速、書いていきますね^^

 

手術を決意~手術入院の日程を決め、メンタルケア窓口で救われたお話

紹介先病院へ

もう夏も終わる頃だったかな。前回の女医さんが書いてくださった紹介状を手に大腸・肛門科で有名な病院へ、意を決して向かいました。

初診外来で受付をして、大腸・肛門科の窓口へいきました。

そして、まず思ったことは、女性の方が4割ほどいらっしゃるなぁということ。若い方からご年配の方まで。男性の方も割と若い方も多いんだなぁという印象でした。思えば私は、この病院で既に大腸・肛門科の病院3件目。そろそろ慣れてきた頃かもしれません(笑)

私の受付番号が呼ばれ、多少ドキドキしながら診察室へ・・・。

正直診察室でのエピソードをあまり覚えていないのですが、先生との会話で覚えていることを書いていきたいと思います。

先生に言われたことは「緊急性はないが、いずれにしても手術しないと治らない」「少し深いところに瘻管ができているので、筋肉の損傷を最小限に抑えられるように括約筋温存術(くりぬき法)という手術がいいと思う。もしかしたら手術中実際の状態を診て、くりぬき法で取り除けなければシートンという術式に変更になるかもしれないが・・・。」「一週間程度の入院が必要」など。

そして、一番不安だった「どれくらいで通常通りの社会復帰ができるか(というか、内心は誰にもバレずに乗り越えたい一心だったため普通に歩いたりドーナツクッションなどを使わずにどこでも普通に座ったりと傍目にバレない生活に戻れるか)」を尋ねたところ、「術後2週間ほどは仕事をお休みされる方が多い。術後は結局は外傷と同じだから、自然に皮膚が元通りに戻るのを待つしかないので個人差があるが、術後が痛くて大変だという人もいるし、何とも言えない。」とのことでした。

当時の私は融通の利く仕事環境だったので、2週間から1ヶ月程の療養は可能でした。その点は不幸中の幸いでしたが、なかなか休めない状況下にいらっしゃる方は、悩ましい実情だなと感じました。また、このケースの完治までの一般的な期間は2~3ヶ月程度とのことで、それもとてもショックだったことを覚えています。

あと、先生からのワンポイントアドバイス(笑)で「場所的にドーナツクッションだと穴が開いていることによって座るときに外側に引っ張られるので逆に痛いから、穴が開いてないクッションのがいいかもしれない」との事でした。イメージでドーナツクッションが最良!と思っていましたが、それぞれなんですね(笑)

こうして、診察室にて手術の方法や入院期間、完治までの一般的な目安等を理解した上で、手術日を決めることに。

私は、この決意がブレないうちにと思い「最短で可能な日をお願いします」と意志を伝えました。

すると、通常は1ヶ月以上先の予約になるがたまたま一週間後可能な日があるがどうしますか?との事で、私は迷わず「その日でお願いします!」と手術日を決定しました。

どうせやらなきゃいけないなら早くやってしまった方が解放される日も早いし、もう進むしかないと腹をくくっていました。少し自分が誇らしくも感じていました(笑)

こうして、初診の日に手術日まで決定という運びとなりました。

その後、看護師さんから術前に必要な検査の説明などを受けいくつかの同意書にサインをしたり採血をしたりして、この日の診察は終了しました。

最後にお会計のあとに行ってくださいと、窓口を案内されました。この病院は初めて入院する患者さんに何か不安がないか、手術内容を理解しているかなど改めて確認をする窓口を設けているようで、お会計のあとその窓口へと向かいました。

 

手術入院の理解度確認とメンタルケア相談

 案内された窓口で待機していると名前を呼ばれたので部屋に入りました。そこには看護師さんが一名。「これから、杏さんがどんな手術をするか、術前の注意点や術後の注意点。どんなスケジュールで入院生活を送っていただくか等、必要なものなども含めてご説明します。また、何か不安に思っていること不安に感じていることはないか、先生に聞きそびれちゃったことなど、何でもお話してください。ちゃんと不安を解消していただいた上で入院をしていただきたいという思いでやっております。」というような内容で冒頭にお話がありました。

私は今まで何度か(別の病気ではあるが)入院経験があるが、こんなに親切な対応は初めてで、少しホッとした覚えがあります。

そして、先生や看護師からの説明で何か分からなかったことありますか?から始まりいろいろと順番にヒアリングをしていただきました。

そんななか、私が不安で不安で質問したのは「女性で私くらいの年齢の人もいますか?」「私は、今の状況を親にも彼氏にも友人にも誰にも言えてません。みなさん周りの方に言ってるんですかね?」「出来れば誰にも知られずに乗り越えて終りにしたいと思ってるけど、、、一人で乗り越えられる手術内容ですか?術後が大変ってネットで出てきたけど、一人で乗り越えられるレベルなんですか?」など、、、けっこう質問攻めしてしまった気がします。ざっくり、看護師さんの回答としては、「やっぱり男性が比較的多い傾向があるけど、ここはこの病気に力をいれているし経験もあるから全国から患者さんがいらしている。あんまり大きい声で言えないけど、有名人やスポーツ選手だってくるし、モデルさんとかも。公表していないだけで、いますよ。だから、悲観しないで大丈夫」「周りに言うか言わないかは人それぞれかな。関係性にもよるし。やっぱり知られたくないって一人で頑張る人もいるし、普通に彼氏さんや旦那さんやご家族がお見舞いに来ることだってありますよ(^^)」と。そして「でもやっぱり、手術だし一週間入院するわけだから、信頼できる大切な人にはお伝えした方がいいのかなとは個人的には思うけどね。場所が場所だから恥ずかしいとかいろんな感情があると思うけど、この病気になった経緯(原因)は何にも恥ずかしい理由ないわけだし、後ろめたい思いなんてする必要ないと私は思うよ!」と。私は、実はこの辺りから泣けてきてしまって(´;ω;`)ウゥゥ(生理前で多少不安定な時期だったこともあると思うけど(笑))そして、「杏さんは彼氏さんとの関係が一番不安なのかなって感じるけど、むしろこの病気を伝えて離れていく男性だとしたら、それはそこまでの人でしかないと思うよ!言える相手かそうじゃないか、、、今躊躇ってるってことは、何かまだ信頼関係に不安があるのかな?辛いかもしれないけど、いろんな意味で大事な時なのかもね。」って、、、。なんだか途中から人生相談みたいな会話になってしまいましたが(笑)、多分1時間弱くらいの結構な時間を私に費やしていただいて、、、感謝と申し訳ない思いでいっぱいでした。

不運というか、ついてない時ってついてない事が重なるんですよね。。。

まぁ、私の恋愛事情には興味ないとは思いますが多少お付き合いいただければ幸いです(笑)

 

この日の病院の帰り道、私は、まだ心が揺れていました。

「一人で乗り切るか」「誰かに相談するか、、、それは誰か、、、」

 

と、今回はここまで。続きは次回(^^)

 なるべく早く次も更新できるように頑張るので少々お待ちくださいませm(__)m

 

 

 

それでは、また

ciao♥

痔ろう体験記 Vol.3

こんにちは、杏です。

今回は前置きなく(笑)、早速続きを書いていきますね(^^)/

 

肛門周囲膿瘍再発(?)から痔ろう根治術が確定となるまで

「あれ、もう気のせいじゃない。しこりがあるし、熱感も・・・(涙)」

前回お話したように、病院に通うことや勧められた検査等を受けることを自己判断で止めた私は、「誰にも知られないままこのまま治ってくれ!」と祈りながら過ごしていました。とくにライフスタイルは変えず、逆になぜかお酒を飲む機会が増えていた状況でした。朝まで飲むことも、結構酔っぱらうまで思いっきり飲んだりしたこともしばしば(笑)(今思えば、再発しないようにライフスタイルの改善等をしていたら、結局再発してしまうにしても、悪化の度合いなどが多少違ったのかなと思ったりもします。)

そうして過ごしていた夏頃、「なんか、傷の違和感がなかなか治らないなー。」と思い今まで怖くて一度も自分の目で切開した傷口を見たことはなかったのですが、見てみました。すると、表面の印象は少しサクランボのような赤い色をして、多少盛り上がっているような印象でした。この状態がどういう状態なのか私には分かるわけもなく、また勝手に「傷口がケロイドのような状態になっているのかな」と解釈しました。が、そのまま更に過ごしていると「あれ・・・お尻が熱い・・・また前回みたいに熱感が出てきた・・・」そして、更に過ごしていると「あれ・・・座るときにしこりの違和感が増してる・・・」「歩くだけでもしこりを感じる・・・」「靴を履いたり、落ちてるものを取るときとか屈むときもなんか、神経にあたる・・・」と、どんどん違和感や日常の動きの中で不快に思う瞬間が増えていきました。まだ、この時点でも「痛み」を強く感じていた印象はありません。ただ、前回初めて受診した時よりは、なんとなくしこりの範囲が大きいような気がしていました。

 

意を決して再び肛門科へ

私はこの頃、あの看護師さんの言葉が頭をよぎっていました「肛門周囲膿瘍の膿を輩出後、完治はしていないが手術をせずにそのままほおっておいて5年10年過ごしちゃう人もたまにいる。でもやはりどこかのタイミングでまた受診されて結局手術を受ける結果になったり、海外にいってる時に再発してしまい緊急帰国して手術を受けたり、何年もほっておくことで複雑化してしまいより大変になってしまう可能性もある」と、あの時そんなお話もして下さっていました。私は自己判断で病院にいくことを止めてしまい、一旦手術を勝手に回避し、何事もなかったかのように日常を過ごし、お酒も飲んだり楽しい時間を過ごしていましたが、その事によって「より痔ろうが複雑化し、より手術や治療が大変になる可能性があるリスク」を選んでしまったんだとやっと気づき、不安が増し、現状をきちんと知りたいという思いに駆られ、再び肛門科を受診することを決意しました。

前回通っていた病院にする事も考えましたが、結局は一般窓口で男性の多い待合室にいくという経験が多少慣れたにしてもまだまだ私にはストレスでしたので、今回は自宅から少し離れた場所ではありますが、女医さんのいる個人でやられているクリニックを受診することにしました。そこは女性専用窓口は設けてはいませんが、ホームページでは「女性医師」であること、「女性の方が受診しやすい環境を意識していますがもちろん男性の方も歓迎です」というような内容を謳っているクリニックだった(記憶では)ので、通っていた病院とは逆に「男性もいるが女性が多い」空間なのかなと想像し、このクリニックを選びました。

そして意を決して電車を乗り継ぎ行ってみると、駅からすぐのビジネス街のビルの一角にクリニックがありました。病院に入ると確かに女性が多いなかに数人男性がいる印象です。受付の方も感じがよく、問診票等を記入し呼ばれるまで30分ほど待ったかと思います。診察室に入ると、これまたサッパリとした印象の女医さんがいらっしゃいました。問診票を元にこれまでの状況を説明し、「まず診てみましょう」と。診察台に横になり診てもらうと「あー。腫れてるね。もう立派な痔ろうかなー。」と・・・「え。肛門周囲膿瘍通りこして既にもう痔ろうなの?しかも立派なって・・・どういうこと」とショックを受けます。でも、どことなく「そっか、そうですよね・・・」と思った自分もいたり。その女医さんがその後、「でも自壊して膿が出ちゃってるわけではないし、抗生剤で一週間様子を見てみようか。それでよくなったらまたその後どうするか考えましょう」とおっしゃり「ん?やっぱり手術をしなくても抗生剤でよくなる可能性があるってこと?」と、でも、一度「立派な痔ろうかなー」と言われたし、と少し困惑しましたが、もちろん手術は避けたい思いはあるので「抗生剤に賭けたい!」と最後の希望を込めて、抗生剤を一週間試してみることにしました。

当時の正直な心境は、希望を持ちたい反面「本当に抗生剤で完治の可能があるのか?」と不安感の方が強かった記憶があります。そして抗生剤を飲み始めて2、3日が経つと確かにしこりや熱感や痛みが和らいでいる印象がありました。「もしかしてこれは可能性があるかもしれない!!」・・・と、思ったのもつかの間で(涙)抗生剤の副作用だと思いますが下痢の症状が続くようになってしまいます。普通の下痢ではなく、初めての感覚の下痢でした。きっと抗生剤によって胃腸の中の善い菌までやられてしまったのでしょうか。薬を飲み切るまで下痢は続き、それが逆効果だったのかわかりませんが、再診の日病院に行き先生に診てもらうと「あー。もう手術しかないね。結構強めの抗生剤だったが良くなっていない。もう痔ろう確定で手術しかない。」と。そして「急いで手術が必要な状態ではないが、もし希望であればこのままうちで日帰りの手術もできるし、近くの病院がよければ紹介状書くし、どうする?」と聞かれ、私は正直このまま手術なんて心の準備もできていないし、どんな手術で術後どうなるかなどきちんと理解していないまま決断するなんてできませんでした。どうしようと悩んでいたところ、「じゃー、私の信頼する手術が上手な先生に紹介状書いておくよ。場所は少し遠いかもしれないけど、手術の傷も出来るだけ綺麗な方がいいもんね。そこは大きい病院で、私も開業するまでそこで学んでたから、そこで日帰りじゃなくて入院して手術受けたほうが安心だし、術後すぐに自宅療養よりも病院で一週間くらい入院していたほうがゆっくり休めるし、それがいいと思うよ!」と。加えて「紹介状書いたからって絶対行かなければいけないわけじゃないし、もし数日悩んでやっぱりうちで日帰り手術をしたいと思ったらまた来ればいいし、選択肢が増えるわけだから、書いておくね。」と言ってくださり紹介状を書いてくださいました。この病院はこの二回しか受診しませんでしたが、気持ちを汲み取ってなのか本音はわかりませんが、手術の選択肢を与えてくれた先生に感謝しています。

 

そして帰宅後、紹介先病院をいろいろ調べてみると大腸・肛門科で有名な病院でした。紹介してくれた先生が「痔ろうの手術は先生の腕で全然違うから」とおっしゃっていたし(だからと言って紹介してくれた先生が本当に腕がいいのかはわかりませんが)、指定してくれた先生の評判がどうなのかはわかりませんでしたが、手術件数の実績も多い病院でしたので、まずはあの女医さんを信じて一度その先生と会ってみてから判断してみることに決めました。そして早速、紹介状を書いていただいた日から三日後、電車に乗り込み病院へと向かいました。

 

と、今回はここまで。

この時の心境やその後の流れなど次回Vol.4にてお話いたします。

振り返って思うこと

今回は、結局手術が必要となり「あの時無謀な希望にすがった自己判断は手術までの時期を遅らせてしまっただけだったな」と。潔く、初めの病院で手術を受けていれば今頃完治していたのかなぁと、タラレバな話になってしまいますが、そう思いました。また、手術の種類もそうですが手術の受け方の選択肢もある(場合によるとは思いますが)ということが知ることが出来て良かったです。自分のライフスタイルに合った手術の受け方、受ける時期等、もし考え選べる段階であればそこも重要かなと、手術を受けた身としては思いました。それらに関しては今後詳しく書いていければなと思います。

 

 

それでは、また

ciao♥

痔ろう体験記 Vol.2

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こんにちは、杏です。

今回は、前回Vol.1でお話しした「「痔ろうかな」と言われてしまった私」がその後どうしたのか・・・というお話。

結論からいうと、私、勧められた検査と通院を自己判断で止めてしまいました。

アラサーで年齢は大人だけど、まだまだ病気を受け入れて向き合う覚悟ができていませんでした(涙)現実逃避精神から根拠のない無謀な希望にすがってしまったというお話です。

手術しなくても治る稀なパターンなんじゃないか、という無謀な自己判断

クローン病の疑い?内視鏡検査?

 さて、前回お話した排膿処置を受け翌日の朝診察にいった際に「予約なしで大丈夫なので一週間後また来てください」と言われていました。

再診までの一週間の記憶があまりないのですが、おそらく日常生活と仕事を支障なくこなして過ごしていたように思います。

そして、再診の日を迎えます。前回もお伝えしましたが、窓口は一般窓口です。7割8割が男性のなか待合室で待機します。(※この病院は大腸・肛門の専門病院です。女性専用窓口を設けていることから一般窓口は男性の割合が高くなるのかなと推測します)せめてもの抵抗の表れか普段帽子を被るタイプではないのですが、帽子とマスクで顔を隠して臨みました(笑)(実際マスクや帽子等で隠しているような女性の方は私含めたほんの数人でほとんどの女性の方は普通の装いでいらしていましたよ(^^)/)

この時の診察で医師から言われたのは肛門周囲膿瘍になった場合ほとんどが痔ろうとなり、手術が必要です。当院では手術の前にクローン病という胃腸などの消化管疾患がないかどうかの検査をしていただいていますので内視鏡検査の予約をとってください。」と、こんな内容だったかと思います。

これまた初めて聞く病名「クローン病

クローン病とは 

※下記リンクを貼っていますが、素人抜粋のリンク先なのでご自身で調べていただくことを推奨します

https://www.jsge.or.jp/guideline/disease/pdf/03_cloning.pdf

「ん?消化管の難病の疑いがあるの?クローン病?って何?」と新たなワードに多少の不安を抱きながら病院の流れに身を任せるようにそのまま検査予約窓口にいきました。仕事や病院側の予約状況の関係で一ヶ月後くらいの予約になりました。

同世代の看護師さんとの会話

 先ほどの検査予約を取るまでの間、まず待合室にて看護師さんから予約の取り方や今後の流れ等の説明を受けたのですが、この看護師さんがとっても良い方で(泣)まず私と同世代だということを私に伝えてくださり更にお心遣いで男性の方から離れた椅子に案内してくださいました。

そして私がメンタルダメージを受けているのを察してか、本当に優しく寄り添うように接してくれました。「今後手術は絶対なのか」「クローン病の疑いが強いのか?」「手術の傷は大きいのか、痕は残ってしまうのか」「術後はどれくらいで仕事や日常復帰できるのか」「女性で私くらいの年齢の方で同じ病気の方はどれくらいいるのか」など、不安でたくさんの質問をしてしまった気がします。

全ての返答を覚えているわけではなく恐縮ですが、「稀に手術しなくても自然に完治する方もいる」クローン病の疑いが強いわけではなく、当院の方針で痔ろうの方には検査を勧めている。万が一クローン病だった場合は、まずクローン病に対しての治療を優先する。そうでないと痔ろうの手術をしても再発の可能性が高い。傷跡は個人差があるが残ってしまうかと思う」「手術は皆さん状況や事情がいろいろだけど、例えばGWとか長期休みを取りやすい時期に合わせて受ける方も多いかな」「比較的女性の方はお尻の病気だと周りに知られたくないと思う方は多い。なので、無理に打ち明けるのではなく「婦人科系の病気で」とか、言いやすい内容でお話すればいいと思いますよ(*^-^*)大丈夫!うちは専門病院だから毎日たくさんの方診てるけど、割合的に少ないかもしれないけど、女性もいるし10代や20代とか若い方も罹ってしまう病気だし、赤ちゃんだっている。性別年齢関係なく、みなさん頑張ってますよ!」と、とてもお心遣いの伝わる丁寧な応対に救われたのを覚えています。

あくまで医師ではなく一人の看護師さんの見解・意見・考えではありますが、職業柄当たり前かもしれないけれど、看護師さんとお話しすることで「理解してくれる方がいる」という安心を感じることができ、少しだけ元気をもらいました。(看護師さんありがとう♥)

そして、予約を取ったのち、内視鏡検査の前日に自宅にて服用する薬等一式を処方され近くの薬局にて受け取り、帰路につきました。

自己判断で様子をみる選択をしてしまう

帰宅後まずは「クローン病」を検索しまくります。確かに幼少の頃から「お腹が弱い」「下痢しやすい方かな」とは思っていましたが、いろいろ調べているうちに、私は「クローン病の可能性は低いな」と感じてきました。(※あくまで自己判断であり、その後今に至るまでいくつかの他病院にて受診していますが、クローン病の検査を勧められたのはこの一回きりです。なので疑いがないのだと勝手に思っていますが、クローン病の検査を受けていないため、厳密にいうと疑いは晴れていない状況となるのでしょうかね・・・この件については何ともご報告できることがなく恐縮ですが)

そしてこの頃のお尻の状況について私の素人的認識を整理すると、「痔ろうと確定診断をされたわけではなく、肛門周囲膿瘍の切開排膿処置をして膿を全部出し切った状態であり、切開した場所の自然治癒を待つ状況である」と認識していました。(今思えばできるだけ手術を回避したい気持ちが強く、自分の解釈のニュアンスが現実逃避傾向にあるなと思います(笑))なので、「まだ肛門周囲膿瘍の段階だからこのまま自然に完治の可能性もゼロではないはず」と一筋の光にすがる思いで「痔ろう 自然治癒」とか「肛門周囲膿瘍 自然治癒」とか、いろいろ検索してみたのを覚えています。

そして私は、切開排膿した傷の違和感が薄れ傷口が塞がっていくにつれて、より一層「このまま治るんじゃないか」と僅かな希望に賭けたい願望が強くなっていきました。そんななか、内視鏡検査の日を目前に控えている私はスマホを手に取り病院に電話をかけました。「体調がよくないので一度検査をキャンセルしたいです」と。体長が良くないなんてのは言い訳で、既に私はこの病気と向き合う勇気・気力を無くしていました・・・この行動を引き金に「看護師さんもネット情報でも稀に自然完治する人もいるって言ってたし、そもそも、痔ろうの症状は激痛で歩けないとか発熱があるとか大変だとか書いてあるけど、私は痛みも発熱もなかったし、苦痛な症状なんて一度もないし、しこりがあっただけで、切開されるまで膿も出たことなかったし、きっと軽度だから自然完治パターンが見込めるはず!と・・・勝手な自己判断で、様子をみてこのまま完治することを願うという無謀な選択をし、このままこの病院には行かなくなりました。

 

その後、数日、数週間、数ヶ月と月日が流れていきましたが切開した傷口もすっかり良くなり、痛みもなく日常を過ごしていきました。(本当は多少の違和感に気づかないフリをしていたかもしれません・・・)

が、通院を止めてから数ヶ月経った夏頃。「あれ?またしこりが・・・熱感もある・・・え、気のせいだよね?」と、気づかないフリができないほどの違和感を感じはじめます。次回Vol.3から詳しく書きますが、結局私は「痔ろう根治術(括約筋温存術)」という手術を受けることになってしまったのです・・・

 

と、今回はここまで。

次回Vol.3からは、手術を受けるまでどんな事があったのか、どんな手術だったのか等お話ししていきたいと思います。

振り返って思うこと

今回の教訓は、自己判断で通院を止めることはやはり得策ではないな、ということ。せめて、違う可能性を探りたいならセカンドオピニオンという選択をすれば良かったのかなと、今となっては思います。せっかく温かく丁寧に接してくれた看護師さんの思いを結果的に蔑ろにしてしまいました。きっと「大変だけど、ちゃんと病気と向き合って頑張って治療しましょう!」というメッセージがあのやりとりには込められていたはずなのに。(実際は看護師さんの本心なんてわかりませんが、ポジティブに素直にそう思いたい(笑))私は、安心させるために言ってくれたであろう「稀に自然治癒する」という確率の低い希望的ワードにすがってしまい、結果的には完治までの道のりを遠ざける選択をしてしまったのかなと反省しています。

 

 

 

それでは、また

ciao♥

 

痔ろう体験記 Vol.1

 

こんばんは、杏です。

前回は簡単な自己紹介と、このblogに対する想いを綴らせていただきました。

 

immyself.hatenablog.com

 

今回は、私と痔ろうとの出会いについて、(正確には痔ろうの前段階の肛門周囲膿瘍との出会いから「痔ろうかな」と言われるまで)思い出しながら書いていきたいと思います。(※私、人一倍記憶力が弱いので(笑)過去の記憶については多少正確さには欠けるかもしれませんが、悪しからず(汗))

 

痔ろうの前段階「肛門周囲膿瘍」

お尻に違和感

私が最初にお尻に違和感を感じたのは、かれこれ一年以上前のことです。

季節でいうと秋頃だったかな。

違和感は、「あれ?お尻にしこりがある、、、」

これだけです。

すぐさまネット検索。

「おしり しこり」

ここで初めて「肛門周囲膿瘍」「痔ろう」という言葉を知ります。

肛門周囲膿瘍とは ※素人まとめです

  • 肛門の内側にある肛門陰窩という窪みから細菌感染を起こし、これにつながる肛門腺に炎症を起こし、膿が溜まった状態。
  • 腫れたり、痛くなったり、38~39℃の発熱がみられることもある。

痔ろう(痔瘻)(あな痔)とは ※素人まとめです

  • 「肛門周囲膿瘍」が自然に破れるか切開することにより、膿が排泄される。そのまま治る場合も稀にあるが、多くは膿の管(瘻管〈ろうかん〉)が残った状態となり、これを「痔瘻」という。
  • ズキズキとした痛み、熱感、38~39℃の発熱、お尻から膿が出ている など

 

私は「しこりがあるな。」くらいで上記の症状に当てはまらないと思っていたので、この時点ではまさか私が痔になるなんて、と思っていました。

しかし、数日様子をみていてもしこりが無くなることもなく、心なしか少ししこりの違和感が増してきているような気がしていました。

でも、痛みや、発熱、お尻の熱感も無かったように記憶しています。

 

この頃は深刻さも感じず、会社の仲の良い子にも「お尻にしこりあるんだけど、何だと思う?」とか気軽に話題に出していました。

1〜2ヶ月くらい様子をみていたと思いますが、どことなく、「なんだか良くならないし、しこりが固くなってきてる気がするし、まさか、痔ろうの前段階の肛門周囲膿瘍だったらどうしよう・・・。」

という不安がよぎる様になりました。

 

肛門科に行く決心から予約をとるまで

忘れちゃえば日常も仕事も何の変哲もなく過ごせる状態。でも、ふと「このお尻のしこりって、何なんだろう・・・」と不安になる。そんな毎日に嫌気がさしてきました。「悩んでいるよりもスッキリしたい!問題ないにしても万が一そうだったとしても、どっちにしろ、診てもらうしかない!」と、肛門科に行くことを決意しました。

でも、やっぱり恥じらいが拭えず、まずは女性医師がいるところや、女性専用の病院がないか検索しました。幸いにも家の近くに女医さん且つ女性専用の病院があり、早速予約の電話をしました。

もう季節は冬になっていました。

病院はとても混んでいるようで「年内の予約は空いていない。女性専用ではない一般の窓口でしたら予約なしで診察できるのでそちらはいかがですか?」と案内されました。

万が一最悪の結果だとしたら早めに専門家に診てもらうことが何よりも不幸中の幸いになり得ると、ネット検索しまくって頭ではわかっていたはずなのに、しかし、まだまだ恥ずかしい気持ちが勝ってしまい、一瞬迷いましたが、そのまま女性専用の窓口で予約を取りました。電話をした日から一ヶ月ちょっと先の予約になってしまいましたが、男性もいる待合室に行くことを想像したらとても耐えられる自信がなく、、、、。

 

今思えば、女性専用にこだわらずに早く診てもらえる方を選択するべきだったと少し後悔しています。

 

初めての肛門科へ

そして、年が明けた1月末、ようやく予約の日を迎えました。

 女性専用窓口ですら、「肛門科に行く私」をまだ受け入れられず、朝から気持ちは無駄に落ち込んでいました。「開き直って行くしかない!」と言い聞かせ、「私、なーんにも気にしてませんけど」みたいな空気を無理やり作って(誰も自分のことなんて見てないのに(笑))颯爽と病院のエントランスに入り、受付をし、待合室にいきました。

すると、「あ。若い人もいるんだ。あ、あんなきれいな人もいる、、、そっか。みんな、病名は違えど肛門科に来る女性って普通にいるんだ。」と、正直ホッとした自分がいました。

(※今思えば人間として未熟だったなと思いますが、当時は私自身がお尻の病気にネガティブなイメージを持ちすぎていました。いい大人がホントに申し訳ないです。)

そして、私の番号が呼ばれ、いざ、診察に向かいました。

先生の印象としては、サッパリとしていて、それでいて優しそうな、とても包容力を感じる女性医師です。(あくまでも、「人を信じすぎるところがあるから気をつけなよ」と言われがちな私の主観ですが(笑))

私:「先生。心配でいろいろ調べたら痔ろうという病気があるんですね。私はその可能性がありますか?」

先生:「いや、診た感じと触診した感じだと、その可能性はないかな。通常は診た瞬間にある程度判断つくけど、そこまでの所見は見当たらないよ。肉腫かなー。けど、念のため詳しく診た方が安心するよね。とりあえず、超音波検査してみよっか!」

との事で、超音波検査をすることに。

その場で検査予約をしてくれてその日に受けられることになりました。

「先生の言うように、きっとただの良性の肉腫だ。きっと、きっとそうだ!」と言い聞かせながら順番を待ちましたが、なんとなく、どことなーく嫌な予感もしていました。 

超音波検査でショッキングな診断宣告、「痔ろうかな」

そして、私の順番になり検査室へ。

まず思ったことは、あんなにも女性専用にこだわったのにもかかわらず結局、検査をしてくれたのは男性医師でした(笑)

最初の受付と診察が女性専用なだけで、その後の検査や処置などは結局一般の窓口扱いになりました・・・人生そんなもんですね(笑))

 

そして祈る思いで検査を受けていると、画像を見せられ医師の説明がはじまりました・・・

 

医師:「ここ、繋がっちゃってますね。痔ろうかな。膿がたまっちゃてるから、排膿の処置をしましょう。」

私:「・・・・。え。」

 

とっっってもショックでした。「痔ろう」になったら手術でしか完治しないと知っていたから・・・。でもどこか「あぁ。やっぱり・・・そんな気もしてたんだよね・・・。」と、何ともやるせない気持ちに。(※人って不思議ですね。頭と気持ちでは自分は違う!と否定していたのに、身体のどこかで「なんか、怪しいんだよね・・・。」って本当は前から気付いていたような感覚・・・。不思議です。)

※超音波検査を受けた感想としては、個人差があるかもしれませんが私としては特に痛みや不快な感覚は無かったように記憶しています。

 

その後、別の部屋に移動して排膿処置を受けました。

局部麻酔?をして、膿のたまっているところ(私がしこりだと思っていたとこ)にメスをいれて、膿を出します。※麻酔が結構痛かった記憶があります。

そしてガーゼ等あてられて、処置は終わり。時間でいうと10分程度なのかな?(そんなにかかってないかもしれないしもっと長かったのかもしれないけど、、、。曖昧(笑))

 

そして、待合室で今後の説明を看護師さんから受けました。【1】痛みは個人差があるから2、3日痛いっていう人もいるし、痛みは特に大丈夫だったっていう人もいる。【2】次回診察まで自転車とかは乗らないでね【3】シャワーはどうのこうの・・・とか。他にもいろいろあった気がするけど、忘れちゃいました(笑)

そして、痛み止めを処方されて帰宅。やっぱり、なんか「お尻に傷を負っている」という感覚が、切なかったことを覚えています(泣)

そしてうろ覚えですが、おそらく「明日、傷口診せに来て下さい。」と言われた気がします。定かではないですが翌日、仕事前に朝一で病院に診察にいき傷口等問題ないか確認していただき出勤したように記憶しています。

 

ちなみに、私の場合は幸いにも処置の次の日から普通に仕事にいけました。痛みもほぼ感じていなかったと記憶してます。

そして、ドーナツクッションとかも不要で、どこにでも普通に座れましたし、仕事内容的に軽く走ったりしゃがんだり重いものを持ったりすることもある接客業だったのですが、何の支障もなく過ごせました。(ナプキンは一定期間つけていたと思います。)

 

ただ、メンタル的にはダメージは大きく、性別の差別ではないですが、やはり女性としては「お尻の病気を患っている」って、周りに知られたくないし、まずは、自分自身が受け入れることもできていなかったと思います。

 

 

以上、「痔ろうかも」と言われるまでのお話でした。 

振り返って思うこと

今回の教訓は「恥じらいなんて必要ない。人間だもん。場所がデリケートなだけで病気に恥ずかしいとかそんなのないはず。そんな事より専門医に早期に診てもらうことが大切!」ということを実感しました。ただ、やはり出来るなら誰にも知られずに乗り越えたい思いが強く、この時点では誰にも打ち明けられていませんでした。

 

次回からは、今回の事で私に接してくれた看護師さんとのやりとりや、今後どうするかについて悩んだこと、何をどう選択したのかなど、書いていきたいと思います。

 

それでは、また

 

ciao♥